2003/6/14  拾い猫
  2003/6/15  飼う
 2003/6/18  家族
 2003/7/ 1  成長
 2003/7/11  思い出
 2003/7/12  別れ

事の始まりは6月の13日の金曜日の夜。
空手の帰りに子供らが道場の駐車場で子猫2匹を拾ってきた。生後2ヶ月くらい。本当は近くに飼い主や親猫がいたかも知れないのに、勝手に抱いて持ってきてしまったらしい。
途中、駅の近辺で道行く人達に「飼ってもらえませんか?」と声をかけたらしいが、誰も応えてくれず、うちの近くの公園まで連れてきて、植え込みに隠したと言う。

翌土曜の朝6時、早起きして子猫のことが気になっている子供と一緒に見に行くと、ジュースのダンボール箱の中で(誰かが与えてくれたらしい)2匹くっついて眠っていた。雑種だと思うが、耳の大きいとても可愛い子猫たちだった。1匹は頭に怪我をしていて少し痛々しかったが。

うちのマンションはペット禁止で飼うことはできないのだが、そのまま放ってもおけず、公園の端のフェンスの向こう側なら小さな林のようだし人も滅多に入らないからと、そこでしばし餌付けすることにした。
家から牛乳と皿を用意して(人間の飲む牛乳が猫にはダメだとはその時は知らなかった)、子猫用のキャットフードを近くのペットショップで買ってきて与えた。これには子猫たちも手を叩いて歓喜してすぐ馴れた。(ように見えた)2匹は枯葉のカーペットと木立ちの中をじゃれ合ってあっちに行ったりこっちを回ったりして遊んでいた。
土曜日は結局、朝昼夜と様子を見に行き、子猫たちもダンボールの家の近くからそう離れることなくじゃれて遊んでいて、その日は事なきを得た。


   
   
   
日曜の朝、公園に見に行くと、箱の中に子猫たちがいない。どっか行っちゃったのかと心配して付近を猫の鳴き真似をして探したら、少し離れた植え込みの奥から2匹一緒にミャアと鳴き返して並んで出てきた。なんとも言えずとても可愛い。本能というものだろうな。箱の中よりいちばん安全と思える所で寝たらしい。
そして昼頃、出掛けるついでにまた見に行くと、怪我をしていない元気な1匹がフェンスを越えて公園内に出てしまっていた。





公園に来ている何組かの親子たちに可愛がられて撫でられているまではよかったのだが、そのうち、自転車でやって来た小学生数人に見つかり、自転車のカゴに入れて持って行ってしまった。(目撃したとき止めればよかったと後でつくづく後悔)
子供が言うには、隣の小学校の連中で喧嘩の絶えない乱暴者で有名なワルの5,6年生らしい。

この出来事には子供もとてもがっかりし、2匹がじゃれ合うのを昨日から見ていただけに、とても残念で心配になったが、しかし、心変わりした先の子供らが返しに来るかもしれないと、怪我の1匹はそのままにして餌だけ入れ替えて出掛け先へ向かった。

一日中猫のことが気になっていたのだが、夕方見に行くと、やはり連れ去られた1匹は戻っていなかった。
残された頭をケガした1匹はどこにいるかと見ると、ダンボールの家の中にいた。しかし声をかけても出て来ない。何度呼んでも、餌をちらつかせても出て来ようとせず、よく見れば箱の中で怯えて震えていた。本能で兄弟の1匹が戻って来ないことの意味を捉えたに違いない。やっと引っ張り出して餌を与えたが、やはり食べようとしない。もう放っては置けないくらい可哀相な状態だった。

こうなったら仕方ない。もうちょっと育つまでの間うちで面倒を見ようと決心した。それはもう1匹が昼間連れ去られたあとから考えていたことでもあった。
   
   

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